この記事は,次のことがわかります。
・車の維持費を節約する方法
この記事は,”しろくま”が書いています。
自家用車の経費
自家用車を手放した方がいいかどうかを考えるには,まず経費が1か月でいくらかかるのかを考える必要があります。
(1)車両本体の費用
軽自動車から排気量の大きな自動車までありますが一例として車両の購入代金(税込み)を300万円とします。10年間乗って買い替えたとすると,1年あたりの費用は30万円,1か月あたりの費用は25,000円になります。
(2)駐車場代
駐車場代は,かかる人とかからない人,住んでいる地域によってもかなり差がありますが,ここでは,1か月で15,000円,1年で18万円かかるものとします。
(3)任意保険代
任意保険も一概に決められませんが,1年で3万円と仮定します。
(4)車検代(自賠責保険含む)
車検は,車種によって費用が変わりますし,どこで車検をするかでも変わりますが,2年ごとに車検をし,費用は10万円,1年あたり5万円とします。
(5)12月点検、メンテナンス費用
1年に1回の12か月点検は,1万円と仮定します。12ヶ月点検は必ずしも強制ではありませんが,メンテナンス料金として計上しておきます。
また、10年間の間にはタイヤ交換、バッテリー交換などのメンテナンス費用もありますので、そのメンテナンス費用を1年あたり1万円とします。
12ヶ月点検とメンテナンス費用を合わせて1年あたり2万円です。
(6)ガソリン代
そもそもガソリン代を計上するかどうかも悩みましたが,一応1か月で4,000円くらい,1年間で5万円としました。
もちろん,ガソリン料金も地域によって違いもありますし,走行距離も違いますので一概には決めることができません。
皆様の使用状況に応じて訂正してください。
(7)自動車税
4月1日現在で所有している車について排気量に応じてかかります。
ご存じのように,①軽自動車10,800円②1L以下29,500円③1L超~1.5L以下34,500円というように,排気量が大きいほど税金が高くなります。
ここでは,取り合えず,
自動車税を4万円と仮定します。
(8)自動車を所有した場合の維持費
1年間の維持費用は68万円,1か月では約57,000円となります。
もちろん,自動車本体の料金や,走行距離に応じたガソリン代,排気量に応じた税金などは人それぞれですが,自動車を保有したときの維持費を1か月あたり57,000円と仮定します。
自家用車を保有した場合に節約できる方法
(1)車両本体の費用の節約
車両本体の費用を下げれば節約はできます。軽自動車やリッターカーにすれば車両本体価格や取得時の税金を下げることができますし,車検代や毎年の自動車税を下げることができます。購入時の税金だけでなく,その後も毎年かかる自動車税のことを考えてどういう自動車を購入するかを考えるべきと思います。
(2)駐車場代の節約
駐車場代も節約するにはできるだけ安いところで借りるしかありません。多少不便になって安さを求めるか便利さを求めるかのどちらかになってしまいます。あまり人気のない駐車場なら,値下げ交渉をしてみましょう。
但し、あまりにも安さを求めて不便なところを借りたり、セキュリティをしっかりしていないところだと自動車にいたずらされる可能性がありますので、ホドホドにした方がいいと思います。
(3)任意保険代の節約
任意保険については,車両保険を付けるかどうかによってかなり節約できます。
任意保険も一概に決められませんが,1年で3万円と仮定します。
任意保険代を節約するために対人、対物の補償を引き下げるのは絶対にやめましょう。万が一のときの致命傷になりかねません。
自動車保険については次の記事もご覧ください。
(4)車検代(自賠責保険含む)の節約
車検は,やり方によって,かなり節約できます。
車検には,①ディーラー車検,②車検専門店,③ガソリンスタンド,④整備工場(認証工場,指定工場),⑤ユーザー車検などがあり,この順番で安くなります。
より安全性を求めるため部品交換の頻度が高いのでディーラー車検の費用は高くなります。
ガソリンスタンドで車検をすると,その後のガソリン代が安くなったりするので,長期的にはガソリン代の節約をできます。
整備工場には,認証工場と指定工場とがあります。
認証工場のほうが安いですが,車検場に車両を持ち込んで検査を受ける必要があります。車を持ち込む時間帯は平日の日中帯に決まっていることに注意が必要です。指定工場には車検検査員がいるので検査証をもらえ,その検査証を自動車検査登録事務所などに提出することで車両の持ち込みが省略できます。
ユーザー車検は自分で行うので数万円,節約できます。ユーザー車検も車検のために車を持ち込む時間帯が平日の日中帯で決まっているという不便があります。車に詳しい方にお勧めですが,ユーザー車検を繰り返すことにより自然と車に詳しくなります。
(5)12月点検の節約
12か月点検も自分ですることにより,節約できます。
自分で行うと点検済みのシールを貼ることはできませんので,12か月点検のシールははがしてください。期間切れのシールを貼りっぱなしにすると法律違反になりますが,貼っていない分には法律違反にはなりません。
(6)ガソリン代の節約
ガソリン代については,エコドライブすることにより節約できます。
基本的には,自動車を止まっている状態から動かすときが一番ガソリンがかかります。急発進をやめるだけでもある程度のガソリンの節約になります。
また,エンジン・ブレーキを利用したり,一定速度で運転しているだけでもガソリンの節約になります。
(7)自動車税の節約
自動車税については,排気量に応じて自動的に決まってしまいますので,購入時に考えておくしかありません。
(8)維持費を下げる有効な手段
車両本体の排気量を小さなものにするのが一番ですが,すでに持っている自動車の維持費については自動車保険の内容で対処することと,車検代を下げることが有効です。とくに,車両保険については新車ならばともかく,ある程度年数が経過した自動車については、外せばかなり節約できます。また,ネット型自動車保険をネットで申し込みことでリアル店舗型の自動車保険よりも安くできます。
自家用車を所有するメリット,デメリット
自家用車を手放すことが一番の節約となりますが,その前に自家用車を所有することのメリットとデメリットとを考えたいと思います。
自家用車を所有するメリット
①いつでも乗れる-自宅の近くにおいてあるので,いつでも乗れますね。レンタカー,シェアカーでは手続きが必要なので,乗るまでのハードルが高くなってしまいます。
②自分の好きな車に乗れる-レンタカー,シェアカーでは必ずしも自分の好きな車とは限りません。
③乗車時間を気にする必要がない-レンタカー,シェアカーでは時間に応じて料金が決まるのでどうしても乗車時間が気になってしまいます。
④自分のものなので汚れも気にならない-汚してもそれほど気になりませんし,汚さないように気にする必要もそれほどありません。
自家用車を所有するデメリット
①お金がかかる-車両本体を考えただけで,結構かな金額です。
②保険料,駐車場代な維持費がかかる-税金,保険代,駐車場代などコンスタントに維持費がかかってしまいます。自動車に乗っていなくても所有しているだけで費用が掛かってしまいます。
カーシェア
カーシェアは,文字通り特定の自動車を会員の間で共同で使用するものです。
主なカーシェア会社は①タイムズカープラス,②オリックスカーシェア,③カレコがあります。
①タイムズカープラス
最大の特徴は,圧倒的なステーション数,車両数です。
最大手なので規模が違います。
②カレコ
最大の特徴は,ハリアー,レクサス,メルセデスベンツなどの上級車種がそろっていることです。一度は乗ってみたい車を乗ることができます。
③オリックスカーシェア
最大の特徴は,12時間,24時間などの長時間利用がお得なことです。
カーシェアのメリット,デメリット
カーシェアのメリット,デメリットは,次の通りです。
カーシェアのメリット
①保険料、駐車場代などの維持費がいらない。これは大きいです。
②いろいろな車に乗れる。試し乗りの感覚で色々な車に乗ることができます。
カーシェアのデメリット
①埋まっていて借りられないことがある-乗りたい車が埋まっていることがあり、乗れないことがあります。
②カーステーションが近くにないと不便-近くにあればいいのですが、無い時はかなり面倒です。
③他人とシェアするので汚れがあることがある-逆に汚してしまうことを気にする必要もあります。
まとめ
1ヶ月あたり約57,000円以内であればカーシェアやタクシーなどを使った方が断然節約できます。たとえば、ショッピング・モールまでの往復にカーシェアやタクシーを使ってもかなりの金額を節約できます。
自動車を手放すことにかなりのハードルがあるかもしれませんが、このようにまとめてみると毎月かなりの無駄をしていることが分かるのではないでしょうか?
せめて自家用車を2台もつのはやめてバイク、原付、電動自転車、タクシーなどを利用したり、カーシェア、バスなどの公共交通機関を利用してはいかがでしょうか?